結論:愛知県の有効求人倍率は就業地別で1.18倍(2026年8月、季節調整値)、全国47都道府県中35位です。全国平均(1.18倍)以上で、職種によっては採用が難しい水準です。前月(1.21倍)から0.03ポイント低下しました。2026年度の最低賃金は1,195円(前年度比+55円、2026年10月1日発効)で、全国5位の水準です。

愛知県の採用市場データ(2026年8月)

指標 愛知県 全国
有効求人倍率(就業地別) 1.18倍(35位) 1.18倍
有効求人倍率(受理地別) 1.20倍 1.18倍
前月差(就業地別) -0.03 横ばい
最低賃金(2026年度) 1,195円(5位) 1,177円
引上げ額/発効日 +55円/2026年10月1日 +56円

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」「令和8年度地域別最低賃金額答申状況」。全国の最低賃金は加重平均。指標の意味は都道府県別一覧で解説しています。

就業地別と受理地別の差から分かること

就業地別(1.18倍)と受理地別(1.20倍)の差は0.02ポイントと小さく、愛知県の求人は愛知県内の勤務地でほぼ完結しています。

愛知県は自動車関連を中心とする製造業の集積地で、製造品出荷額等は長年全国1位です。就業地別の有効求人倍率は全国平均と同じ1.18倍ですが、製造業の大手と求人が重なる職種では、給与だけでなく勤務シフトや休日、寮・社宅の有無で比べられることが多くなります。中小企業は、夜勤の有無や残業の実績など、働き方の条件を具体的に書くことで比較の土俵に乗れます。

中部の中での愛知県の位置

中部の9都道府県で比べると、愛知県の就業地別倍率は最も低い水準で、地域平均(1.46倍)を0.28ポイント下回っています。最低賃金は中部で最も高い1,195円です。

前月からの動きを見ると、中部で就業地別の倍率が上がったのは5都道府県(富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県)、下がったのは4都道府県(新潟県、岐阜県、静岡県、愛知県)でした。

愛知県と接する4県のうち、就業地別の倍率が愛知県より高いのは静岡県(1.20倍)、長野県(1.43倍)、岐阜県(1.44倍)、三重県(1.40倍)です。最低賃金は愛知県が隣接県で最も高く、長野県(1,117円)との差は78円です。県境に近い地域では、隣県から通勤する人材にとって時給面の魅力が出やすい条件です。

都道府県 就業地別 受理地別 最低賃金
福井県 1.72倍 1.57倍 1,112円
山梨県 1.71倍 1.50倍 1,113円
富山県 1.68倍 1.48倍 1,119円
岐阜県 1.44倍 1.39倍 1,121円
長野県 1.43倍 1.30倍 1,117円
石川県 1.41倍 1.44倍 1,113円
新潟県 1.40倍 1.36倍 1,108円
静岡県 1.20倍 1.08倍 1,154円
愛知県 1.18倍 1.20倍 1,195円

最低賃金1,195円で求人票を見直す

月給制でも、月給を月平均所定労働時間で割った額が1,195円以上である必要があります。愛知県で最低賃金を満たす月給の下限は、月160時間なら191,200円、月173時間(週40時間)なら206,735円です。固定残業代や通勤手当は含めずに計算します。

たとえば「月給22万円(固定残業代3万円を含む)」・月173時間の求人は、判定額19万円÷173時間で時給約1,098円となり、愛知県の最低賃金(1,195円)を97円下回り、違反になります。パート・アルバイトの人件費は、今回の+55円で次のように増えます。

1人あたりの月の労働時間 月の増加額 年の増加額
80時間 4,400円 52,800円
120時間 6,600円 79,200円
160時間 8,800円 105,600円

愛知県の中小企業がとるべき採用の打ち手

1. 職種ごとに媒体と予算を分ける

愛知県全体の倍率は1.18倍ですが、職種によって集まりやすさは大きく違います。人が集まりにくい職種は求人検索エンジンとスカウト型を併用し、集まりやすい職種は掲載課金を抑えた運用に寄せます。

2. 応募から面接までを1週間以内にする

倍率が1.18倍あれば、応募者は他社の選考も並行しています。最初の連絡に面接日程の候補を入れておくと、やり取りが1往復減り、辞退が減ります。

3. 岐阜県など隣県との違いを踏まえて条件を決める

中部で最も倍率が高い福井県(1.72倍)と比べると、愛知県は0.54ポイント低く、地域の中では求職者が比較的多い側です。倍率の高い隣県の企業は、愛知県在住の求職者にも求人を出してきます。県境に近い勤務地や通勤圏の広い職種では、隣県企業の求人と比べられる前提で条件を決めます。

よくある質問

愛知県の有効求人倍率は?

2026年8月(季節調整値)は就業地別で1.18倍、受理地別で1.20倍です。就業地別は全国47都道府県中35位で、全国平均は1.18倍です。

愛知県は中部の中で採用しやすい?

就業地別の有効求人倍率は1.18倍で、中部の9都道府県で最も低い水準です。最も高い福井県(1.72倍)との差は0.54ポイントで、地域の中では採用しやすい側です。

愛知県の最低賃金はいくら?いつから?

2026年度は時給1,195円で、前年度の1,140円から55円の引上げです。発効日は2026年10月1日です。

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