結論:福岡県の有効求人倍率は就業地別で0.97倍(2026年8月、季節調整値)、全国47都道府県中46位です。求職者の数が求人を上回っています。ただし職種による差が大きく、全体の倍率が1倍を下回っていても人が集まりにくい職種があります。前月(0.97倍)から横ばいです。2026年度の最低賃金は1,114円(前年度比+57円、2026年10月4日発効)で、全国20位の水準です。
福岡県の採用市場データ(2026年8月)
| 指標 | 福岡県 | 全国 |
|---|---|---|
| 有効求人倍率(就業地別) | 0.97倍(46位) | 1.18倍 |
| 有効求人倍率(受理地別) | 1.06倍 | 1.18倍 |
| 前月差(就業地別) | 横ばい | 横ばい |
| 最低賃金(2026年度) | 1,114円(20位) | 1,177円 |
| 引上げ額/発効日 | +57円/2026年10月4日 | +56円 |
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」「令和8年度地域別最低賃金額答申状況」。全国の最低賃金は加重平均。指標の意味は都道府県別一覧で解説しています。
就業地別と受理地別の差から分かること
受理地別(1.06倍)が就業地別(0.97倍)をやや上回っています。福岡県内の事業所が、福岡県外を勤務地とする求人も一定数出していることが分かります。
福岡県は九州の中で人口と事業所が最も集まる県で、就業地別の有効求人倍率は全国平均を下回ります。受理地別の方が高く、県内の事業所が九州各県の勤務地の求人も出している構造です。福岡市・北九州市とそれ以外の地域で求職者の集まり方が違うため、勤務地ごとに募集の打ち方を分けることが有効です。
九州・沖縄の中での福岡県の位置
九州・沖縄の8都道府県で比べると、福岡県の就業地別倍率は最も低い水準で、地域平均(1.19倍)を0.22ポイント下回っています。最低賃金は九州・沖縄で最も高い1,114円です。
前月からの動きを見ると、九州・沖縄で就業地別の倍率が上がったのは4都道府県(佐賀県、長崎県、大分県、鹿児島県)、下がったのは2都道府県(熊本県、沖縄県)でした。
福岡県と接する3県のうち、就業地別の倍率が福岡県より高いのは佐賀県(1.37倍)、大分県(1.28倍)、熊本県(1.31倍)です。最低賃金は福岡県が隣接県で最も高く、熊本県(1,092円)との差は22円です。県境に近い地域では、隣県から通勤する人材にとって時給面の魅力が出やすい条件です。
| 都道府県 | 就業地別 | 受理地別 | 最低賃金 |
|---|---|---|---|
| 佐賀県 | 1.37倍 | 1.22倍 | 1,095円 |
| 熊本県 | 1.31倍 | 1.17倍 | 1,092円 |
| 大分県 | 1.28倍 | 1.13倍 | 1,096円 |
| 宮崎県 | 1.25倍 | 1.17倍 | 1,085円 |
| 長崎県 | 1.17倍 | 1.04倍 | 1,087円 |
| 鹿児島県 | 1.09倍 | 1.02倍 | 1,090円 |
| 沖縄県 | 1.06倍 | 0.92倍 | 1,086円 |
| 福岡県 | 0.97倍 | 1.06倍 | 1,114円 |
最低賃金1,114円で求人票を見直す
月給制でも、月給を月平均所定労働時間で割った額が1,114円以上である必要があります。福岡県で最低賃金を満たす月給の下限は、月160時間なら178,240円、月173時間(週40時間)なら192,722円です。固定残業代や通勤手当は含めずに計算します。
たとえば「月給22万円(固定残業代3万円を含む)」・月173時間の求人は、判定額19万円÷173時間で時給約1,098円となり、福岡県の最低賃金(1,114円)を16円下回り、違反になります。パート・アルバイトの人件費は、今回の+57円で次のように増えます。
| 1人あたりの月の労働時間 | 月の増加額 | 年の増加額 |
|---|---|---|
| 80時間 | 4,560円 | 54,720円 |
| 120時間 | 6,840円 | 82,080円 |
| 160時間 | 9,120円 | 109,440円 |
福岡県の中小企業がとるべき採用の打ち手
1. 応募の見極め基準を先に決める
福岡県の就業地別倍率0.97倍は全国46位で、勤務地ベースでは求職者が求人を上回っています。応募が集まりやすい分、選考に時間がかかると良い候補者から他社に決まっていきます。書類選考と面接で見る項目を先に決めて評価シートにし、判断を早めます。
2. 人が集まりにくい職種は別の手を打つ
全体が0.97倍でも、職種別に見ると建設・介護・運輸などは全国的に倍率が高い状態が続いています。福岡県でこうした職種を募集する場合は、受理地別1.06倍が示すとおり県外勤務の求人とも競合するため、スカウトや未経験可の募集を組み合わせます。
3. 佐賀県など隣県との違いを踏まえて条件を決める
九州・沖縄で最も倍率が高い佐賀県(1.37倍)と比べると、福岡県は0.40ポイント低く、地域の中では求職者が比較的多い側です。倍率の高い隣県の企業は、福岡県在住の求職者にも求人を出してきます。県境に近い勤務地や通勤圏の広い職種では、隣県企業の求人と比べられる前提で条件を決めます。
よくある質問
福岡県の有効求人倍率は?
2026年8月(季節調整値)は就業地別で0.97倍、受理地別で1.06倍です。就業地別は全国47都道府県中46位で、全国平均は1.18倍です。
福岡県は九州・沖縄の中で採用しやすい?
就業地別の有効求人倍率は0.97倍で、九州・沖縄の8都道府県で最も低い水準です。最も高い佐賀県(1.37倍)との差は0.40ポイントで、地域の中では採用しやすい側です。
福岡県の最低賃金はいくら?いつから?
2026年度は時給1,114円で、前年度の1,057円から57円の引上げです。発効日は2026年10月4日です。
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