結論:美容室のThreadsは、仕上がりの写真で選ばれるInstagramを補い、髪の悩みへの答えや施術の考え方を文章で伝える場として使うと、来店前の信頼づくりに役立ちます。無理なく続けられる頻度を決め、予約への導線はプロフィールにまとめます。

美容室がThreadsを使う理由

厚生労働省によると、美容所の数は274,070施設です(2024年3月末)。前年度より1.5%増えており、従業美容師数も579,768人にのぼります。店の数が多い地域ほど、価格やメニューだけで選ばれるのは難しくなります。

Threadsは、Metaが2023年7月に公開したテキスト中心のSNSです。Instagramのアカウントでログインでき、1回の投稿は500文字まで書けます。リンクや写真、5分までの動画も載せられます。Metaは2026年6月に、Threadsの月間アクティブユーザーが5億人に達したと発表しました。

美容室の集客では、仕上がりの写真が並ぶInstagramが中心です。総務省の調査では、Instagramの利用率は女性で63.4%、20代で82.6%でした(2025年12月調査)。Threadsは、写真だけでは伝わりにくい「なぜこの施術をすすめるのか」「髪の悩みにどう向き合うか」を、文章で補う場として向いています。

InstagramとThreadsの使い分け

項目 Instagram Threads
主に伝えるもの 仕上がりの写真、スタイルのカタログ 髪の悩みへの答え、施術の考え方、店の日常
向く投稿 スタイル写真、ビフォーアフター、短い動画 短い文章、質問への回答、写真1枚と説明
予約への導線 プロフィールのリンク プロフィールのリンク、投稿内のリンク
始め方 店舗のアカウントを作る Instagramのアカウントでログインして作る

同じ写真と文章を両方にそのまま載せるより、役割を分けます。Instagramでは仕上がりを見せ、Threadsではその施術を選んだ理由や、お客様の悩みに答える文章を中心にします。

美容室がThreadsを始める6つの手順

  1. 目的を決める:新規客を増やすのか、指名を増やすのか、求人に使うのかを決めます。
  2. アカウントの単位を決める:店舗のアカウントにするか、スタイリスト個人のアカウントにするかを決めます。
  3. プロフィールを整える:店名、最寄り駅、得意な施術、予約ページへのリンクを入れます。
  4. 投稿のテーマを絞る:髪の悩み、ホームケア、店の日常など、続けられるテーマを3〜5つ決めます。
  5. 投稿と返信の担当を決める:誰がいつ投稿し、コメントにいつ返すかを決めます。
  6. 月に1回振り返る:反応の多かった投稿と、予約につながった投稿を確かめ、翌月のテーマを見直します。

予約につながったかどうかは、来店時のカウンセリングで「何を見て来店したか」を聞くと分かります。Threadsを選択肢に加えておくと、効果を数えやすくなります。

美容室の投稿ネタの例

テーマ 投稿の例
髪の悩み 湿気で広がる髪がカットでどこまで変わるかを、担当者の考えとして書く
ホームケア ドライヤーの当て方やシャンプーの選び方を、手順に分けて書く
施術の考え方 白髪をなじませるカラーをすすめる理由を、良い点と注意点の両方から書く
店の日常 開店前の準備、新しく入れた道具、スタッフの練習の様子
季節 卒業式や成人式の前の予約の取り方、夏の紫外線を浴びた髪のケア
質問への回答 お客様からよく聞かれる質問に、1投稿で1つずつ答える
求人 店の教育の進め方や、働き方の工夫を紹介する

メニューや割引の告知ばかりが続くと、フォローする理由がなくなります。読んだ人の役に立つ投稿を中心にし、告知は日常の投稿の合間に入れる程度にとどめます。

口コミ投稿の依頼やモデル募集で気をつけるステマ規制

2023年10月1日から、広告であることを隠した表示(ステルスマーケティング)は景品表示法違反になりました。規制の対象は、商品やサービスを提供する事業者(広告主)です。美容室がお客様やモデルに投稿をお願いするときは、次の考え方を押さえます。

場面 考え方(消費者庁のQ&Aより)
来店客に投稿をお願いし、内容を指定せずに割引をする 割引程度の対価で投稿を促すだけなら、通常、事業者の表示には当たらない
星5の評価や好意的な感想を条件に割引をする 事業者が内容を決めているとして事業者の表示に当たると考えられ、広告と分かる表示が必要
販売の促進が求められる立場の人が、販売促進のために投稿する 事業者の表示に当たると考えられ、「広告」などの表示が必要
「広告」などの表示を、返信(ツリー)にだけ書く 気付かれないおそれがあり、明瞭とはいえない場合が多い

表示の仕方は「広告」「PR」といった言葉に限りません。消費者庁の運用基準では、「A社から商品の提供を受けて投稿している」のような文章も適切とされています。モデル募集で施術をする代わりに投稿をお願いする場合は、事業者の表示に当たるかをQ&Aで確かめます。迷うときは、店から施術の提供を受けていると書いてもらいます。

お客様が写る写真は、顔が写らない場合でも、掲載前に本人の同意を取ります。

美容室の運用でよくある失敗

  • Instagramの投稿を同じ文章のまま転載し、Threadsで読まれる文章になっていない。
  • メニューの告知ばかりで、読む理由がない。
  • スタイリスト個人のアカウントで始めたが、退職とともに更新が止まる。
  • コメントへの返信が遅れ、会話が続かない。
  • 予約ページへの導線がプロフィールにない。

Threads運用代行の現場で分かっていること

小さな美容室でThreadsを始めるとき、最初の壁になるのは投稿のネタではなく、営業中に投稿する時間がないことです。施術の合間に書こうとすると、忙しい週に更新が止まり、そのまま再開できなくなります。定休日などに1週間分のテーマと下書きをまとめて作り、営業日は写真を添えて投稿するだけにすると、続けやすくなります。

もう1つは、店のアカウントとスタイリスト個人のアカウントの役割があいまいなまま始めることです。指名を増やしたいなら個人、店を知ってもらいたいなら店舗と、目的で分けます。個人のアカウントを使う場合は、退職したときの扱いを最初に決めておきます。

ネタ切れを防ぐには、次の順に進める方法があります。

  1. カウンセリングでよく受ける質問を10個書き出す
  2. 1つの質問を1つの投稿にまとめる
  3. 反応があった質問を、別の角度から深掘りして投稿する

よくある質問

美容室はInstagramとThreadsのどちらを優先すべきですか

仕上がりの写真で選ばれる業種なので、Instagramが基本になります。Threadsは、施術の考え方や髪の悩みへの答えを文章で伝える場として、Instagramと併用します。

Threadsの投稿は何文字まで書けますか

1回の投稿は500文字までです。Metaは2025年9月に、最大10,000文字のテキストを投稿に添付できる機能を発表しています。

口コミ投稿のお礼に割引をするとステマになりますか

消費者庁のQ&Aでは、投稿内容を指定せずに割引する場合は、通常、事業者の表示に当たらないとされています。星5の評価や好意的な感想を条件にすると事業者の表示に当たると考えられ、広告であることの明示が必要です。

Threadsの運用を外部に任せることはできますか

運用代行を使うと、投稿の企画から執筆、投稿までを外部に任せられます。株式会社イノベルのIMPREADSは、企画・執筆・投稿・月次レポートまで代行しています。

IMPREADS(インプレッズ)は、株式会社イノベルのThreads運用代行です。1アカウント月額5万円(税別)で、企画・執筆・投稿・月次レポートまで代行します。6ヶ月の契約期間内に累計10万インプレッションに届かなければ、料金を全額返金します。最短即日で開始できます。

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