結論:採用広報のThreads投稿は、仕事・人・考え方・募集の4種類を順に回し、1投稿1テーマで書くと続けやすくなります。募集を告知する投稿には、募集主の名称・住所・連絡先・業務内容・就業場所・賃金の6項目を入れます。
この記事では、中小企業がThreadsで採用広報をするときに、書き換えてそのまま使える投稿例を8本紹介します。テーマの選び方、募集の投稿で書く項目、公開前のチェックもまとめました。始め方や運用の手順はThreadsの採用活用ガイドで解説しています。
投稿例を使う前に押さえる3つの前提
- 1投稿は500字まで:Metaによると、Threadsに投稿できる文字数は最大500字です。長い文章は、最大10,000字のテキスト添付機能で補えます。
- 1投稿1テーマ:仕事の話と募集の話を1つの投稿に詰め込まず、分けて投稿します。
- 読み手を1人に決める:「今の職場に迷っている同業の営業職」のように、読んでほしい人を決めてから書きます。
採用広報の投稿テーマ一覧
| 種類 | 投稿テーマ | 読み手に伝わること |
|---|---|---|
| 仕事 | 1日の流れ、失敗と学び | 入社後の具体的な姿 |
| 人 | 社員の入社理由、先輩の一言 | 一緒に働く人の雰囲気 |
| 考え方 | 代表の考え、評価の決め方 | 会社が大事にしている判断の基準 |
| 募集 | 選考のよくある質問、面談の案内、募集の告知 | 応募の方法と条件 |
募集の投稿ばかりが続くと、求人広告と同じ印象になります。仕事・人・考え方の投稿で関心を持ってもらい、その後に募集を告知する流れにすると、読んだ人が応募まで進みやすくなります。
テーマ別の投稿例8本
〇〇の部分を自社の内容に置き換えて使います。条件や数字は、実際の求人票と同じ内容にしてください。社員の言葉を使う投稿は、本人に内容を確認してもらってから公開します。
1. 仕事の1日
投稿例:「営業の〇〇の1日を書いてみます。朝は前日の問い合わせに返信。午前は既存のお客様を訪問し、午後は社内で見積もりを作ります。夕方に翌日の準備をして退社です。お客様の多くは紹介や問い合わせから来ています。」
ポイント:時刻や行動を並べるだけで、入社後の姿が伝わります。忙しい時期があれば、それも正直に書きます。
2. 失敗と学び
投稿例:「入社2年目の〇〇です。先月、お客様への連絡が1日遅れてしまいました。原因は、1人で抱えていたことです。今は毎朝チームで案件を共有し、遅れそうなものは先に相談しています。失敗を責めるより、仕組みで防ぐ職場です。」
ポイント:失敗をどう扱う会社なのかは、求職者が知りたいことの1つです。
3. 社員の入社理由
投稿例:「〇〇さんに入社を決めた理由を聞きました。答えは『面接で、できないことも正直に話してくれたから』。前職は〇〇業で、入社後しばらくは先輩に同行して仕事を覚えたそうです。」
ポイント:本人の言葉をそのまま使います。言い換えると伝わり方が変わるため、公開前に本人に確認します。
4. 代表の考え
投稿例:「代表の〇〇です。採用で大事にしているのは、入社後のギャップを小さくすることです。だから求人票には、休日の取り方や忙しい時期も書いています。合わないと感じたら、選考の途中でも遠慮なく言ってください。」
ポイント:代表の投稿は、会社の判断基準を伝える役割があります。短くても、自分の言葉で書きます。
5. 評価の決め方
投稿例:「当社の評価の決め方を書きます。売上の数字だけでなく、後輩への協力やお客様からの相談の内容も見ています。評価の基準は、選考の面談でもお見せしています。」
ポイント:評価の仕組みは外から見えにくい情報です。書ける範囲で具体的にします。
6. 選考のよくある質問
投稿例:「選考でよく聞かれる質問に答えます。Q:未経験でも大丈夫ですか。A:入社後に〇週間の研修があります。Q:面接の服装は。A:私服で大丈夫です。ほかに気になることは、返信で聞いてください。」
ポイント:実際に聞かれた質問を集めると、ネタが尽きにくくなります。
7. 面談の案内
投稿例:「応募の前に話を聞いてみたい方向けに、オンラインの面談をしています。選考ではないので、志望動機の準備はいりません。仕事内容や1日の流れを、現場の社員がお話しします。申込みはプロフィールのリンクからどうぞ。」
ポイント:応募の手前の入り口をつくると、迷っている人が動きやすくなります。
8. 募集の告知
投稿例:「〇〇職を募集します。募集主:株式会社〇〇/住所:〇〇県〇〇市〇〇/連絡先:〇〇(採用担当)/業務内容:〇〇/就業場所:〇〇/賃金:月給〇〇万円〜〇〇万円。そのほかの条件は求人ページに載せています。」
ポイント:6項目は投稿の本文に入れ、残りの労働条件はリンク先の求人ページで示します。
募集を告知する投稿で書く6項目
長崎労働局は、SNSなどを通じて直接労働者を募集する際は、6つの項目を記載するよう呼びかけています。
| 項目 | 書き方の例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 募集主の氏名(名称) | 株式会社〇〇 | アカウント名が略称なら正式な名称も書く |
| 住所 | 〇〇県〇〇市〇〇 | 本社と就業場所が違う場合は両方を書く |
| 連絡先 | 電話番号、採用用のメールアドレス | DMだけにしない |
| 業務内容 | 法人向けのルート営業、見積書の作成 | 職種名だけで済ませない |
| 就業場所 | 〇〇営業所 | 変更の範囲は求人ページで示す |
| 賃金 | 月給〇〇万円〜〇〇万円 | 固定残業代を含む場合は内訳も示す |
このほか、労働条件の明示のルールも守ります。2024年4月からは、募集時に就業場所・業務の変更の範囲なども明示が必要です。年齢を限定する募集は原則として禁止で、厚生労働省が例外事由をQ&Aで示しています。性別についても、「男性歓迎」のように一方を優遇する表現は使えません。求人ページの作り方は求人票の書き方で解説しています。
投稿前のチェックリスト
- 写真や名前を出す社員から、投稿内容への同意を得たか。
- 顧客名や社内資料など、外に出せない情報が写っていないか。
- 「必ず稼げる」など、事実と違う、または誤解を招く表現がないか。
- 給与や休日などの条件が、求人ページと同じか。
- 募集の投稿に6項目が入っているか。
- 年齢や性別を限定する表現がないか。
- 返信やDMで質問が来たとき、誰がいつまでに答えるか決めているか。
運用の現場で分かっていること
採用広報の投稿で多いのは、最初の数週間で書くネタが尽き、更新が止まる例です。テーマ一覧を先に作り、「月曜は仕事、水曜は人、金曜は考え方」のように曜日でテーマを決めると、何を書くか迷う時間が減ります。
良いことだけを並べた投稿も、よくある失敗です。忙しい時期や仕事の大変さに触れない投稿は、読み手に信用されにくく、入社後のギャップにもつながります。失敗談や忙しい時期の工夫を書いた投稿は、仕事の実態を入社前に伝える材料になります。
社員に投稿を頼むときは、担当者が下書きを作り、本人が言い回しを直す形にすると負担が軽くなります。採用担当が1人しかいない会社では、企画と下書きを外部に任せ、内容の確認と返信は社内で行う分担も選べます。
よくある質問
採用広報のThreads投稿は、どのくらいの頻度で行えばよいですか。
決まった正解はありません。続けられる頻度を先に決め、テーマを曜日で固定すると止まりにくくなります。募集の投稿は、仕事や人の投稿の合間に入れます。
募集の投稿に給与まで書く必要がありますか。
SNSなどで直接労働者を募集する場合、労働局は募集主の名称・住所・連絡先・業務内容・就業場所・賃金の記載を求めています。給与を書かずに「詳しくはDMで」とする投稿は避けます。
社員の顔や名前を投稿に出してもよいですか。
本人の同意を得てから出します。顔を出さない場合も、後ろ姿や手元の写真、イニシャルで仕事の様子は伝わります。退職した後の投稿の扱いも、事前に決めておきます。
長い社員インタビューはどう投稿すればよいですか。
Threadsの投稿は500字が上限です。要点を投稿にまとめ、全文はテキスト添付機能(最大10,000字)や自社の採用ページで読めるようにします。
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