結論:MAとは、見込み客の獲得から商談化までのマーケティング活動を自動化し、記録するツールです。メール配信やWeb上の行動の記録、点数づけ(スコアリング)を使い、営業に渡すべき見込み客を選びます。
MAの意味とSFA・CRMとの違い
MAはMarketing Automationの略です。まだ商談になっていない見込み客(リード)を育て、検討が進んだ人を見つけるのが役割です。商談になった後はSFA、契約後の関係づくりはCRMが主に受け持ちます。
| 種類 | 主な対象 | 主な機能 |
|---|---|---|
| MA | 商談前の見込み客 | メール配信、行動の記録、スコアリング |
| SFA | 進行中の商談 | 案件管理、確度、売上の見込み |
| CRM | 既存の顧客 | 顧客情報、取引履歴、継続・追加の提案 |
MAの成果を測る計算式と計算例
MAの成果は、見込み客のうち何件を営業に渡せたかで測ります。営業に渡す基準を満たした見込み客を、MQL(Marketing Qualified Lead)と呼びます。
MQL化率(%)=MQL数÷リード数×100
商談化率(%)=商談になった数÷MQL数×100
行動ごとの点数と、1か月の数字の例です。50点以上をMQLとしています。
| 行動(例) | 点数(例) |
|---|---|
| 資料ダウンロード | 10点 |
| 料金ページの閲覧 | 20点 |
| セミナー参加 | 30点 |
| 30日間行動なし | −10点 |
| 1か月の数字(例) | 件数 | 計算結果 |
|---|---|---|
| 新しいリード | 200件 | — |
| 50点以上(MQL) | 40件 | MQL化率20% |
| 商談になった数 | 12件 | 商談化率30% |
MAの使い方(導入の手順)
- 営業と一緒に、MQLの条件と点数の基準を決めます。
- 問い合わせや資料請求などの入口ごとに、メール配信の同意を記録します。
- 行動ごとの点数を設定し、基準を超えたら営業に知らせます。
- 商談になった見込み客は、SFAに案件として登録します。
- 月1回、MQL化率と商談化率を見て点数を見直します。
よくある失敗
- 同意のないメール配信:広告宣伝メールは、原則としてあらかじめ同意した相手にしか送れません(特定電子メール法)。名刺など書面でアドレスを通知した相手や、取引関係にある相手などは例外です。同意の記録は、最後に送信した日から1か月保存します(措置命令を受けた場合は1年)。受信拒否を受けたら、以後は送れません。
- 点数の基準を営業と決めていない:マーケティング側だけで決めると、営業が「まだ早い」と感じるリードが渡り、放置されます。
- 商談化した後の記録が切れる:MAとSFAでデータが分かれ、どの施策が受注につながったか追えなくなります。
TSUNAGERUでの見え方
TSUNAGERUはMAではなく、商談になった後を管理する営業管理ツール(SFA)です。MAで育てた見込み客が商談になったら、案件としてカンバンに登録し、確度ステージを付けます。案件の金額と確度は、ダッシュボードの加重パイプラインと着地見込みに反映されます。企業情報は法人データベースから自動入力できます。
営業管理ツールを開発していると、社員100名以下の会社では、MAより先に商談の管理が整っていない場面をよく見ます。MAで見込み客を増やしても、案件のステージや次の行動が記録されていないと、渡した見込み客がどうなったか分かりません。先にSFAで案件の流れを整え、商談数と受注率が見えるようにしてからMAを足すと、点数の基準も決めやすくなります。
よくある質問
MAとSFAの違いは何ですか?
MAは、商談になる前の見込み客を育てて、営業に渡す相手を選ぶためのツールです。SFAは、商談になった後の案件の進み具合や確度、売上の見込みを管理するツールです。
小さな会社でもMAは必要ですか?
営業が見込み客全員に直接連絡できるうちは、先にSFAで商談の管理を整えると効果を確かめやすくなります。見込み客が増えて追いきれなくなった段階で、MAを検討します。
MAでメールを送るときの注意点は?
広告宣伝メールは、原則としてあらかじめ同意した相手にだけ送れます(特定電子メール法)。同意の記録を保存し、送信者の名称や受信拒否の連絡先をメールに表示します。
TSUNAGERU(つなげる)は、社員100名以下の会社のための営業管理ツールです。受注確定・加重パイプライン・着地見込み・目標GAPを1画面で確認できます。1ユーザーあたり月額10,000円(税抜)、30日間無料で試せます。