結論:SNS運用代行の費用対効果は、委託費と社内工数を足した総費用を、インプレッションや問い合わせの数で割って測ります。判断は3〜6ヶ月の推移で行います。1ヶ月ごとの数字だけで決めると、積み上げ型のSNSでは判断を誤りやすくなります。

SNSの費用対効果を考える前提

総務省の令和7年通信利用動向調査では、インターネット利用者のうちSNSの利用者は82.3%です。調査時点は2025年8月末です。

年齢 SNSの利用者の割合
20〜29歳 93.1%
30〜39歳 90.6%
40〜49歳 91.3%
50〜59歳 86.4%
60〜69歳 78.3%

20〜49歳では、どの年齢層も90%を超えています。利用者は多い一方で、SNSは広告のように「出せばすぐ見られる」ものではありません。投稿を重ねるほど見られる量が増えるため、費用対効果は1ヶ月単位ではなく期間で見ます。

SNS運用代行の費用対効果の計算式

指標 計算式 使う場面
1,000インプレッションあたりの費用 総費用 ÷ インプレッション × 1,000 認知の効率をネット広告と比べる
問い合わせ1件あたりの費用 総費用 ÷ 問い合わせ件数 集客の効率を見る
応募1件あたりの費用 総費用 ÷ 応募件数 採用での効率を見る
ROI(投資利益率) (成果による粗利 − 総費用)÷ 総費用 × 100 売上につながったかを見る

目的に合う指標を1つ主役にします。認知が目的なら1,000インプレッションあたりの費用、集客なら問い合わせ1件あたりの費用です。複数の指標を同じ重さで見ると、判断がぶれます。

総費用に含めるもの

総費用には、代行会社への委託費だけでなく、社内で使う時間も含めます。社内工数を入れないと、費用対効果を高く見積もりすぎます。

費用 内容 見落としやすい点
委託費 代行会社に払う月額 初期費用や最低契約期間も確認する
社内工数 投稿の確認、素材の提供、コメントへの返信 時間×時給で金額にする
広告費 投稿を広告として配信する場合 委託費に含まれるかを確認する
制作費 撮影や画像制作を外部に頼む場合 委託の範囲に入っているかを確認する

成果として数える指標

段階 指標 測り方
認知 インプレッション、フォロワー数 SNSのインサイト画面や月次レポート
興味 プロフィールへのアクセス、リンクのクリック SNS専用の計測用URLを使い分ける
行動 問い合わせ、来店予約、応募 問い合わせフォームに「何で知ったか」の項目を置く

行動の件数は少なく、月ごとにぶれやすい指標です。最初の数ヶ月は認知と興味の指標で伸びを確認し、行動の指標は期間の合計で見ます。

計算例:月額5万円の運用代行を6ヶ月使った場合

数字はすべて説明のための例です。

項目 数値 計算
委託費 30万円 5万円×6ヶ月
社内工数 6万円 月5時間×時給2,000円×6ヶ月
総費用 36万円 30万円+6万円
累計インプレッション 15万 −
1,000インプレッションあたりの費用 2,400円 36万円÷15万×1,000
問い合わせ 6件 −
問い合わせ1件あたりの費用 6万円 36万円÷6件
受注による粗利 50万円(2件) −
ROI 約39% (50万円−36万円)÷36万円×100

比べる相手は、同じ目的で使っている他の手段です。認知が目的なら、ネット広告の1,000インプレッションあたりの費用と並べます。採用が目的なら、求人広告や人材紹介にかかった1名あたりの費用と比べます。

SNSの投稿は、削除しない限りアカウントに残ります。広告は配信を止めると表示されなくなりますが、投稿は止めた後もプロフィールから見られます。この違いも判断に入れます。

費用対効果を判断する時期の目安

期間 見ること 判断
1〜2ヶ月目 投稿の本数、反応の多い投稿の傾向 方向性を調整する
3〜4ヶ月目 インプレッションとフォロワーの伸び 投稿の型が決まったかを確かめる
5〜6ヶ月目 問い合わせ・応募の件数と総費用 継続・見直し・終了を決める

6ヶ月後に何の数字で判断するかは、契約前に決めておきます。代行会社のレポートに、その数字が入るかも確認します。

費用対効果が合わないときの見直しの順番

数字が伸びないときは、代行会社を替える前に、次の順で原因を切り分けます。

  1. 目的と指標:主役の指標が目的に合っているか。認知の段階なのに応募の数だけで判断していないかを確かめます。
  2. 投稿の中身:反応の多い投稿と少ない投稿を並べ、テーマや書き出しの違いを見ます。反応の多い型に寄せて本数を増やします。
  3. 導線:プロフィールの説明、固定する投稿、リンク先のページを見直します。見られているのに問い合わせがない場合は、ここが原因のことがあります。
  4. 委託の範囲:社内で担う部分と任せる部分の分け方を見直します。確認待ちで投稿が止まっているなら、承認の手順を短くします。

契約前に確認すること

  • 委託の範囲:企画、執筆、投稿、コメント対応、レポートのどこまでが料金に含まれるか。
  • 社内の役割:投稿の確認をだれが、何日以内に行うか。
  • レポートの指標:判断に使う数字が毎月のレポートに載るか。
  • 契約期間と解約:最低契約期間と、途中で解約する場合の条件。
  • 保証の条件:成果保証がある場合は、何の指標を、いつまでに、どの水準で保証するか。
  • 広告であることの表示:広告であることが分からない表示(ステルスマーケティング)は、2023年10月1日から景品表示法の違反です。消費者庁によると、第三者に依頼した投稿も対象で、規制の対象は依頼した事業者です。

料金の比べ方はThreads運用代行の料金、自社で運用する場合との比べ方はThreadsの自社運用と外注の比較で解説しています。

Threads運用の現場で分かっていること

中小企業のSNS運用でよく起きるのは、目的を決めずに始めることです。「認知を広げたい」と「来月の応募を増やしたい」では、投稿の中身も測る指標も違います。始める前に、6ヶ月後に見る数字を1つ決めておくと、費用対効果の話し合いがぶれません。

次に多いのが、投稿の社内確認に時間がかかり、投稿の本数が計画より減ることです。代行に任せても、確認や素材の提供で社内の時間は使います。確認する人と期限を決め、修正の基準を最初にすり合わせると、社内工数が下がります。

計測の準備がないまま始める例もあります。問い合わせフォームに「何で知ったか」の項目がないと、SNSから来た問い合わせを数えられません。費用対効果が分からないまま終わる例では、成果がないのではなく、数えていないことがあります。

よくある質問

SNS運用代行の費用対効果は何ヶ月で判断すればよいですか?

3〜6ヶ月の推移で判断するのが目安です。最初の1〜2ヶ月は投稿の型を作る期間で、問い合わせや応募の件数はまだ少ないことがあります。

社内工数はどうやって費用に入れますか?

投稿の確認、素材の提供、コメントへの返信にかかった時間を記録し、担当者の時給を掛けて金額にします。正確な時給が分からない場合は、社内で決めた単価を使います。

インプレッションが増えても問い合わせが増えないときはどうすればよいですか?

プロフィールの説明と、問い合わせまでの導線を見直します。投稿の最後に読み手にしてほしい行動を書き、リンク先のページで迷わないようにします。

成果保証が付いた運用代行は何を確認すればよいですか?

何の指標を、いつまでに、どの水準で保証するのかと、届かなかったときの扱いを確認します。IMPREADSは、6ヶ月の契約期間内に累計10万インプレッションに届かなければ、料金を全額返金します。

IMPREADS(インプレッズ)は、株式会社イノベルのThreads運用代行です。1アカウント月額5万円(税別)で、企画・執筆・投稿・月次レポートまで代行します。6ヶ月の契約期間内に累計10万インプレッションに届かなければ、料金を全額返金します。最短即日で開始できます。

サービス内容と料金を見る 30分の打ち合わせを予約する

関連ページ

出典